のりさんの研究室

上越教育大学 榊原範久のブログです。

生徒指導に関する講義

学部生を対象にした「生徒指導・教育相談・進路指導」の講義を行なった。

分かりやすく、生徒指導と教育相談と進路指導を均等割りで構成されている。

将来、教職を目指す学生が所属する「教職デザインコース」の2年生が対象である。

講義の始まる段階で、生徒指導・教育相談・進路指導の講義をやるということの意味を考えた。

彼らは教採に合格することができれば、あと2年とちょっとで教壇に立つ。小学校の教員の場合は担任を持つケースがほとんどであろう。そんな彼らにとって必要な生徒指導関連の講義はどのような内容で構成されるべきだろう、と。

この科目は教職大学院の教員がオムニバスで担当している。教職大学院のスタッフは現場経験を持つ実務家教員が多数を占める。先生たちの授業を見ていると、まさに現場での問題点であったり、自分自身の現場でのリアルなつまずきを克服する内容だったりする。

「生徒指導提要」にある「生徒指導の定義とは・・・」という知識理解に関する内容を中心とするのではなく、小学校の生徒指導事例をケーススタディとしてグループ検討会を行なったり、キャリア教育を取り入れた教科指導の授業実践であったり、現場に即した内容で構成した。生徒指導には原理原則があり、その上で臨機応変に、協働的にチームで対応することが求められる。その指導の実際を伝えていく講義を半年間行なった。

これから教員になっていく学生たちが正しい知識と技能を身につけ、幸せな教師人生を歩めるように少しでも力になれたらと思う。