のりさんの研究室

上越教育大学 榊原範久のブログです。

「生成AIの活用」に関する教員研修

 新潟県教育委員会から依頼を受け、県内の高等学校にて「生成AIの活用」に関する教員研修を行いました。
 
 参加された先生たちは、自分の端末でChatGPTにログインして、実際に使いながらの研修に参加してもらいました。
 
 初めて使う先生はChatGPTの回答に感動していました。体育科の先生が、「フルマラソンに初めて挑戦するための練習方法を、段階的に10個教えて。」と入力すると、ChatGPTからの妥当な練習方法の提案に大変驚いて「これは素晴らしいね!」と言っていました。
 
 生成AIは調べれば調べるほどに、活用すれば活用するほどに、その技術のレベルの高さに驚かされます。まさに「世紀の発明」というレベルを実感します。
 
  高等学校で一般的に活用が広がるまでそう時間はかからないでしょう。
 
 高校生であれば、生成AI、大規模言語モデルの仕組みの概要を理解させ、メリット・デメリットを押さえることは必要です。
 
 メリットは使ってみればわかります。デメリットとして、特に4つの懸念について理解してもらう必要があると思います。
・不確実性への懸念
・透明性の懸念
・信頼性の懸念
著作権侵害の懸念
これらを理解させた上で、積極的に導入を検討したいです。
 
 来月は全校生徒、そして保護者向けの講演を計画しています。遠くに保護者の理解は重要ですね。
 
 理解を得て広めていくためには、まだまだ乗り越えなければいけない壁は多いです。
 
 でも、この変革の時に、ワクワクします。