学部4年生の卒業研究発表会が行われ、5名が発表しました。
先週、ゼミでリハーサルを行ってから一週間がたち、自主的に何度も集まって、リハーサルを繰り返し、修正を重ねたと聞きました。
今日の発表では、スライドの視覚的工夫や発表の態度が格段に良くなっていました。
やはりそのような主体的なメンバーの意識が集団を高めるのだと思います。
全体ゼミでも議論できるし、学年単位でも議論できる、院生とも議論できる、というどのような人たちとも関われて、学び合える、そんな雰囲気が今のゼミにはあります。
私の研究指導が優れているとは思いません。
しかし、ゼミの研究レベルは私が指導するより高いレベルに成長していると感じます。
これはなぜでしょう。
それは私が指導することは成長のきっかけの一つになっていますが、彼らがチームでお互いの課題を共有し、自分なりの答えを出して改善していくからではないかと感じます。
論文などもお互いにチェックしてコメントし合って修正していきます。
教員の役割はやはりゼミの文化を含めた「環境」を整えることだと感じます。
そんなことを言いながら、自分の研究指導力を高めていかなければと自戒します。
今日の発表会では、それぞれの研究に対する思いが凝縮された卒業研究発表になりました。
zoomでの参観でしたが、発表する姿を画面で見ながら感動しました。
また、学部2年生、3年生も活発に質疑応答に参加していて、聴く側の主体的な姿勢も見られました。
彼らは4月から小学校教員として社会に出ていきます。
これからも研究室で学んだ研究力・実践力を生かして、「学び続ける教師」であってほしいと思います。
【ゼミ生の卒業研究 発表題目】
・小学校国語科における意見文産出の際に書き分けを意識させる授業の開発と検討
・小学校高学年における SNS 上でのコミュニケーションスキルを醸成する授業の開発と評価
・話し合い活動におけるアサーショントレーニングを用いた 批判的思考態度の表出判断に関する研究
・児童の居場所づくりのために担任教諭が日常的に行っている働きかけについての事例的研究―担任教諭の参与観察を通して―
・メタ認知的活動を促進する振り返りシートの開発 ―小学校高学年における振り返り活動の効果―