榊原研、水落研、大島研で合同ゼミを行いました。
明日の学校支援プロジェクトセミナーのリハを兼ねています。
今日のゼミには、文部科学省総合教育政策局の教員養成企画室から、金郁夫室長補佐が視察に来られました。
我々教員にとっても、院生、学部生にとっても、大変光栄なことですし、大きな刺激になりました。
また、教職大学院での学びの実際は、文科省の内部までなかなか伝わりにくいところもあるので、文部科学省の方に参観していただいて、生の学生の学びの姿を通して、教職大学院の意義や頑張り、そして問題点なども明確化されることを願います。
話をゼミに戻します。
私たちのゼミは基本的に「協働」を大切にしています。
知識も経験も年齢も違う集団が「よりよい教員になる」という共通の目的意識のもと、豊に学び合うことが大切だと考えています。
しかし、全国にある他の教職大学院の中には、現職院生と学卒院生が別々のカリキュラムで学ぶところは少なくないです。
院生と学部生はさらにその傾向が強いでしょう。
今日のゼミでは、学部2年生、3年生、4年生、そして院生M1、M2とさらにその中には現職院生もいるわけです。そのメンバーがグループ討議をしていきます。
この中の会話が面白いです。
学部2年生が率直な質問をします。
「この研究になぜタブレットを使ったんですかすか?」
大学院生は返答に窮していました。手段が目的化していることの気づかされたようでした。大学院生はうまくそれぞれの意見を吸い上げてグループの意見をまとめていく様子が見られました。
もちろん、異学年を設定すれば学び合えるとは思いません。
それなりの手立ては打つ必要があります。
リハーサル発表の中で、一人一台のタブレットをedutabシステムでつないで、リアルタイムに全員の意見が一覧表示される環境で行いました。そうすることで、学年問わずコメントを書き込むことができ、さらにそのコメントのログを次のグループ等ぎで活用して議論をすることができます。
今日のゼミを見ていても、学習環境を整え、協働する場面、対話する場面を設定することで、学びは深まることを再認識しました。ゼミにおける異学年交流の挙動の価値は大きいです。
文科省の金室長補佐から、ゼミの様子を褒めていただきました。ありがたいことです。
明日のプロセミの発表が楽しみです。