のりさんの研究室

上越教育大学 榊原範久のブログです。

「選択」の重み

今日、手元に一枚の通知が届いた。

 

シェイクスピアの作品「ハムレット」の中のセリフ

「人生は選択の連続連続である」

この言葉を知ったのは、「ハムレット」が先ではなくて、「選択」という言葉をネットで何気なく調べていた時にハムレットに当たったという流れでした。今、本当に「そうだなあ」と思います。

 

人生は無数の選択でできている。例えばこんな具合に

 ・朝、目覚ましがなって起きようかな、まだ寝ようか。

 ・今日は赤の服を着ようか、黒の服を着ようか。

 ・ランチのメニューは唐揚げ定食にしようか、サラダですませようか。

このような小さな選択は日々無数にあるわけです。これらの一つ一つの選択がうまく絡み合う事で、人生は幸せな方向に進んで行くのかもしれません。

また、頻度は少ないですが大きな選択が人生には必ずやってきます。

 ・A大学を受験しようか、B大学を受験しようか。

 ・家を建てるなら、C市にしようか、D町にしようか。

 ・仕事を続けるか、転職しようか。

 

三番目は昨年度、僕がした大きな選択でした。

 

今日、届いた通知は「辞令」です。

本文には、「願により本職を免ずる」という言葉。すごく切なく寂しい気持ちになりました。大学へきたことを後悔することはないですが、やはり長年続けてきた中学教師を辞めるという選択はとても重かったです。そして、今も重く意識の中にあるというのが本音です。自分が受けもった子ども、卒業生、お世話になった保護者、地域の人、一緒に働いた仲間の先生、などなどいろんな人と関わり。

そして長年住んだ故郷への想い。これもありました。

 

選択が正しかったかは、分かりません。いつ分かるかも分かりません。

ただできることといえば、前を向いて、今を努力して、満足するところまで自分を引き上げて行くことしかできないんだと思います。自分が選んだこの場所で、自分の精一杯を発揮していくこと、これしかないんだと思います。

さあ、授業の準備をしよう!